「どう?思い浮かぶことがあるかな?」
「やっぱり、私って人前で活躍するタイプじゃないから、黙々とパンフレットを作るために調べ物をしたり、そんな感じかな?でも、営業マンの人から、『いいツアーで売りやすい』とか褒められたら、嬉しいな。時にはお客さんから、感謝の手紙を見せてもらえたりしたら、やる気出ちゃうかも…」
「そうね。琴未は前に前に出ていくタイプじゃないしね。それにそのキャラで接客すると、お互いが不幸になるかもしれないしね…。」
「え?そうかな…。」
「まぁ、いいわ。とにかく、琴未は営業マンをアシストできるような企画マンを目指すってことね。ヒットメーカーを目指して頑張るのよ!」
「うん、まぁ…。」
「じゃぁ、今度は、『自己アピール』よ。自己アピールは、過去の自分のやってきたことや、『何ができます!』っていうことよ。」
「…。何ができるんだろう…。」
「あなた、あのパンフレットを作れる実力は立派なものよ。それは、実物を見せることで結構なアピールになるわ。そうするとやっぱり、『できる企画マン』の片鱗をを見せるようなエピソードが効果的ね。何かないの?自慢できるようなエピソード?」
「エピソード?何かあるかなぁ…。」

