ブログ上で『仮想のアニメ』を作ろうという実験を試みています。 現在はストーリーを作成中です。 ブログをご覧になっている方に参加して頂けるように面白いストーリーを考えたいと思っております。 是非、コメント欄にてご意見などをお知らせ頂けると嬉しいです。
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2012年11月11日日曜日
【『できる企画マン!』とは…】ストーリー S-10-04 ~アニメを作ろう!
「だいたい、できる企画マンに必要なことってなんなんだろう?」
「そうねぇ、やっぱり人にはない発想とかが必要なんじゃないかしら?」
「って、言うと…。私、平凡だから…」
「大抵の変わりもんは、自分のこと、普通だと思っているのよね。目の前にも典型例がいたわ。」
「どこどこ?」
「問題は、『変わりもん』ではなくて、『発想が豊かな人』として、エピソードを展開させないとね。」
「え、私の話なの?」
「そうだ、あれはどうしかしら?」
「え?…、もしかして、あの話?」
「そうよ、そのもしかしてよ。」
2012年10月28日日曜日
【目指すは『できる企画マン!』】ストーリー S-10-03 ~アニメを作ろう!
「どう?思い浮かぶことがあるかな?」
「やっぱり、私って人前で活躍するタイプじゃないから、黙々とパンフレットを作るために調べ物をしたり、そんな感じかな?でも、営業マンの人から、『いいツアーで売りやすい』とか褒められたら、嬉しいな。時にはお客さんから、感謝の手紙を見せてもらえたりしたら、やる気出ちゃうかも…」
「そうね。琴未は前に前に出ていくタイプじゃないしね。それにそのキャラで接客すると、お互いが不幸になるかもしれないしね…。」
「え?そうかな…。」
「まぁ、いいわ。とにかく、琴未は営業マンをアシストできるような企画マンを目指すってことね。ヒットメーカーを目指して頑張るのよ!」
「うん、まぁ…。」
「じゃぁ、今度は、『自己アピール』よ。自己アピールは、過去の自分のやってきたことや、『何ができます!』っていうことよ。」
「…。何ができるんだろう…。」
「あなた、あのパンフレットを作れる実力は立派なものよ。それは、実物を見せることで結構なアピールになるわ。そうするとやっぱり、『できる企画マン』の片鱗をを見せるようなエピソードが効果的ね。何かないの?自慢できるようなエピソード?」
「エピソード?何かあるかなぁ…。」
【志望動機はポジティブに…】ストーリー S-10-02 ~アニメを作ろう!
「ちょっと!黙ってないで何とか言いなさいよ!」
「ぷはぁーッ。苦しかった…。国分寺が黙っててって言うから…。」
「…。それでワンワン頷いてたってわけ?もう…。それで何でぷはぁーッ、なのよ?」
「なんか、黙ってなきゃって思ったら息まで止めちゃって。苦しかったぁ。死ぬかと思った。」
「ったく…。」
「でも、国分寺が私のパンフレット、気に入ってくれて嬉しかった。」
「そうね。あなたの新たな才能を感じたわ。」
「本当?これで就職もうまくいく?」
「それはあなたの努力次第ね。」
「…。」
「まずは、志望動機をアピールしなきゃ。で、琴未は旅行会社に入ってどんなことをしたいの?」
「うーん…。」
「例えば…。琴未が就職したときの姿を思い浮かべてみて。職場の琴未の姿。」
「何か、こっぴどく叱られている姿が見える…。さっきの国分寺みたいな厳しい女性の上司から。」
「何でもうそんなにネガティブな発想になっているのよ!もっとポジティブに考えて。あなたが作ったパンフレットを見て、お客さんが旅行に行って楽しんでいる姿を想像してみて。わくわくしない?」
「わくわくする。」
「でしょ?仕事ってそういうことでしょ?自分が人のために何かをして、それで喜んでいる人がいる。それをもっと考えてみて。」
「うん…。」
2012年10月26日金曜日
なかなか更新できなくて…
申し訳ございません。
折角お越し下さり、更新しておらず、申し訳ございません。
なかなか更新する時間がとれず、間があいてしまっております。
申し訳ありませんが、週末までお待ちくださります様お願い申し上げます。
折角お越し下さり、更新しておらず、申し訳ございません。
なかなか更新する時間がとれず、間があいてしまっております。
申し訳ありませんが、週末までお待ちくださります様お願い申し上げます。
2012年10月22日月曜日
【パンフレットの要点とは…】ストーリー S-10-01 ~アニメを作ろう!
「面白~い、これ。」
「でしょ?でもこれから琴未が作るのは、相手を楽しませるためのモノじゃないわよ。」
「え?なんか面白そうだったんだけど…」
「そりゃ、楽しんで作るのはいいけど、あくまでも目的は二つよ!」
「二つ?」
「そう。一つは『自己PR』よ。そしてもう一つは『志望動機』。」
「うーん…」
「自己PRは、『私は何ができます』ってことをアピールするのよ。パンフレットでは、その出来の良しあしがが、貴方の企画力や宣伝力、プレゼン力をアピールして、その内容であなたのパーソナリティを表現するのよ。」
「なんか…難しいね。プレゼントの能力の試されるの?ってことはやっぱ試験官にお歳暮とか?」
「琴未!」
「へ?」
「黙ってて!」
「…。ハイ…」
「そして、志望動機は『これから私はあなた方の会社に入ったらこんなことをやります!』っていう宣言よ!」
「…。」
「返事は?」
「…。」
「何、犬みたいに首を縦に振ってワンワンしてんのよ。」
「…。」
「…。志望動機は『こんなことをやりたいからこそ、貴方の会社に入る必要があるんです!』くらいの気迫が必要だわ。」
「…。」
「パンフレットの形を取れば、きっとあなたにもそれができるわ。私は、この前のあんたが徹夜で作ったパンフレットを見て、そう思ったの。」
「…。」
「でも、今のあなたのその、ワンワンしているのをみると…。ちょっと私も自信を失いかけて、自分を奮い立たせているところよ。」
「…。」
2012年10月21日日曜日
【ネットで検索 東京への就職】ストーリー S-09-02 ~アニメを作ろう!
「よかったな、誰もいなくて。」
「あぁ、ところでどうすりゃいいんだ?」
「やっぱ、検索だよな。『東京 就職』か…」
「どうだ?」
「なんか、いっぱい就職のサイトが出てくるな。5400万件ヒットだぞ!」
「どれ?あぁ、就職サイトがいっぱいでてくるな。どれか見てみようぜ。」
「おう、なんかいっぱいあるなぁ。でもいっぱいありすぎてどの仕事がいいのか、よくわかんねぇな。」
「お前もやってみろよ。」
「おう。」
「翼は、旅行会社志望って決まってんだから、検索条件に旅行会社って入れてみれば?」
「旅行会社って、ねぇぞ。職種ってあるけど、営業とか事務とか…。営業なのかなぁ。」
「なんか難しいなぁ。やっぱ先生に相談して聞いてからやんないとだめだな、きっと。」
「そうだな…。でもやっぱこうやってたくさんあるなかから探すとなると、どんな仕事が希望かはっきりしてないと大変なんじゃないか?翔馬は、どんな仕事か決めたのかよ?」
「それがな…。東京に行くこと以外、決まってねぇ…。」
「お前、いくらなんでもそれじゃ、アバウトすぎねぇか。なんかやりたいもん、あるだろう?」
「そんなこと言ったって…。別に働きたくもねぇしよ。」
「それじゃぁ、厳しいんじゃねぇか。」
「そうかもしれねぇけど…。」
「やっぱ、先生に相談して一からやらねぇとだめだな、俺たち。」
「そうだな。じゃぁ、明日また来るか…。」
「あぁ…」
2012年10月20日土曜日
【東京進出の足掛かり】ストーリー S-09-01 ~アニメを作ろう!
「ところでさ…」
「ん?」
「お前、東京で就職するって言って、どうやって就職先探すんだよ。」
「あぁ、どうやってするかなぁ。お前こそどうなんだよ。おやじから紹介してもらえるのをことわっちまったんだろ?」
「そうなんだよ。言ってみたのはいいけど、実はどうやって就職先調べればいいか、正直よくわかんないよ。」
「まったく、カッコつけやがって…。」
「それはお前も一緒だろうが。」
「まぁ、何とかなるんじゃね?」
「就職するにも時期ってもんがあるだろうから、早く行動に移さないとな。」
「そうだ、やっぱこういう時って、ネットでしょ。とりあえず就職相談室のパソコン占拠しちまおう。善は急げ、先客が来ないうちに行こうぜ!」
「そうだな。」
2012年10月19日金曜日
【琴未のパンフレット作り】 ストーリー S-08-02 ~アニメを作ろう!
「まずは笛吹琴未のパンフレット作りよ」
「私のパンフレット…。」
「そう。履歴書の欄をただ埋めていけばいいってもんじゃないわ。応募者は山の様にいるのよ。判で押したような決まり文句が並んでる応募書類を沢山見せられる方はたまったもんじゃないわ。ここで見る人の目を引かないとね。」
「ふーん…。で、どうやって?」
「どうすると思う?」
「やっぱり、カラフルな方が人目を引くわね。それに写真も沢山入れて…。あ、ダメよ写真は!私、写真うつり悪いんだから…。」
「パンフレット作りってのは、ものの例えよ!どこの応募書類にカラフルであんたのピース写真入ったお茶目なやつがあるっていうのよ!」
「えー、そうなの?」
「そうなの、って、常識で考えなさいよ!…ん?常識か…」
「どうしたの?」
「もしかして、面白いかも…。作っちゃうか?琴未のパンフレット。あんたを常識の土俵で戦わせるてのが、そもそも無理があるものね。」
「それって、誉めてるの?」
「そうよ、自信持ちなさい。就職活動で大事なことは『志望動機』、つまりは『何をやりたいか』って、ことよ。」
「死亡…動悸…。死ぬ前にやりたいことってこと?私、まだ死にたくない…。」
「あなたが旅行会社で『どう暴れたいか?』ってことよ。」
「べ、別に暴れたくは…。」
「まぁ、あなたのキャラにはないわね。まぁ、あなたが会社に入って一生懸命打ち込んでいる姿を想像してみて。どんな仕事をしているところが思い浮かんだ?」
「やっぱ、自分だけのツアーを考えて、パンフレットとか作ってるとこかな?」
「でしょ?あなた、きっと天職よ、この仕事。ってことは、パンフレットはもう、あなたの志望動機そのものよ、きっと。だから、ちまちま慣れない文章で表現するより、『笛吹琴未』をパンフレットにしちゃうのよ。就職活動では志望動機がこれからやりたいこと、そして、自己PRが今までの自分、そして能力よ。目を引くパンフレットを見せれば、ただ者ではないって思わせるようなのを作れば、説明はいらないわよね。」
「ふ~ん…」
「なんか、気のない返事ね。」
「だって、私のパンフレットって言ったって。」
「じゃぁ、明日持ってきてあげる。」
「何を?」
「私のいとこのお姉さんの結婚式に出たときにね、」
「うん…」
「お姉さん、広告部門で働いていたからね、広告代理店の計らいで、商品パンフレットに見立てた新郎新婦の紹介をね、出席者に配布したの。それ結構面白かったから…。」
「へぇ~、何だか面白そう!」
「でしょ?でもね、あんたは、お楽しみってわけにはいかないわよ。何たって、のるかそるか一世一代の見せ場なんだからね!」
「えーっ!そんな…。大丈夫かなぁ私。国分寺ぃ~。」
「情けない声出さないの。あんたなら大丈夫よ。きっと私が思いもよらないようなもの、作れるわよ!太鼓判、押したげる!」
「なんか、国分寺、勢いで言ってる…。」
「いいから、いいから。」
2012年10月18日木曜日
ストーリー S-08-01 ~アニメを作ろう!
「どう?できたの?」
「それが…。」
「え?できてないの?じゃあ、いいわよとりあえず、できたところまでで。」
「それが…。」
「えーー!もしかして、何にも?」
「…、何にも…」
「ちょっとぉ、やる気ある?」
「あるんだけど、自分のこと、よくわかんなくて…。」
「その代わりね。」
「何よ?」
「試しに旅行のパンフレット、作ってみたの。こんなツアー、あったら楽しいだろうなぁって、思って…。」
「ちょっと…。」
「なんかやってるうちに楽しくなっちゃって…。」
「あんた、これ、昨日一日で作ったの?」
「うん…。夢中でやってたら朝になっちゃって…。」
「これって…、全部自分で考えて作ったの?」
「うん…。国分寺から借りた雑誌の特集、満里瞳さんのツアーの紹介を見てね、私もこんなの作ってみたいーって、見よう見まねで…。」
「あんたって子は、スゴいんだか、なんだか…。でもこのパンフレット、すごく良く出来てるわね。しかも、見たことないわね、こんなツアー…。」
「だって、私のオリジナルよ!でもちゃんとフライトスケジュールなんか合わせてるし、ランド費用なんかも満里さんのツアーを参考にしてるから実現可能だと思うわ。」
「何よ?ランド費用って?」
「ホテル代とか観光にかかる費用とか現地でかかる費用よ。」
「あんた、詳しいわね…。」
「だって、旅行会社に就職するんだもん。」
「そ、そうね…。って、あんたに言われなくたってわかってるわ!」
「もし、就職うまくいったら、二人でこのツアー行こうか!」
「す、スゴいじゃない、成功報酬ってことね。」
「えー。国分寺が私の最初のお客さんてことよ。」
「何よ?私からお金、取る気?」
「当たり前じゃない、だって、私、プロよ!」
「…。あんたって人は…。ふふふ。でもきっとあなた、プロになれるわ!私がなんとかしてあげる!」
「え?ホント?」
「任せときなさい!」
「国分寺ぃ!」
** 【10月1日記事の転載】 **
2012年10月17日水曜日
ストーリー S-07-02 ~アニメを作ろう!
「社長。」
「おう、今口君。」
「今日、お話させてもらっていいですか?」
「ああ、ツアーの企画会議が終わったら時間が取れそうだ。仕事が終わったら、『レンガ屋』で待っててくれないか?」
「わかりました。」
***************************************
「待たせたかな?すまん、すまん。」
「いえ、大丈夫です。お疲れ様です。」
「飯、食べながらでもいいかな?今日、昼飯食いそびれちまって、腹がなってしまってな。」
「あ、どうぞどうぞ。」
「今口くんは食べたか?」
「いえ、俺もまだです。」
「じゃぁ、一緒に夕飯だ。」
「さて…。どうだ?考えてみたか?その話なんだろ?」
「は、はい…。」
「考えはまとまったか?」
「はい。俺、今まで自分の将来のことなんて考えたこと、なかったから…。いろいろ考えました。社長から言われたことも…。」
「そうか…。」
「俺、東京に出てみようと思います。社長の言う、最前線に出られるようなものを身につけたいと思います。」
「うん…。」
「ただ…」
「ただ?」
「就職先は自分で見つけようと思います。」
「そうか。」
「社長から紹介してもらえたら、スタートからつまづくこともないと思いますが、それでも自分を試していかないといけないと…。仕事で納得いかないときに社長のせいにしてしまいそうですし…。
「うん。」
「甘いかもしれませんが、自分でなんとかしてみます。もし旅行会社に就職できなければそれはきっと今の俺がそれまでの力しかなかったんだと思うんです。」
「なるほど。」
「だから…。折角の社長からのお言葉ですが、会社を紹介してもらう件は、お断りしたいと…。」
「そうか…。わかった。頑張ってみろ!」
「すみません、生意気言って。」
「そんなことはない。自分を信じてできることを精いっぱいやってみるんだ。」
「ハイ。」
「じゃぁ、今口君の新たなスタートに乾杯だ!」
「ありがとうございます! …。」
「ん?どうした?」
「翔馬のことなんですが…。」
「翔馬?」
「はい、翔馬、あいつもきっと頑張ると思います。社長、やつを信じてやってください。きっと、あいつはあいつなりのやり方で…。」
「そうか…。どうも自分の子供のことになると…、いつまでも子ども扱いしたくなるんだろうなぁ。わかった、息子の親友からの言葉としてありがたく聞いておくよ。」
「ありがとうございます。」
** 【9月30日記事の転載】 **
ストーリー S-07-01 ~アニメを作ろう!
「今日は、進路関係のプリントがあるぞ。来週の水曜日までに記入して提出するように。保護者の欄もあるからきちんと保護者の方と相談して記入するんだぞ!」
「いよいよ、だな…。」
「そうだな。翔馬はどうするつもりだ。」
「俺は東京へ行く!」
「!…」
「東京行って、おやじを見返してやる。」
「どういうこと?」
「おやじは俺のことバカにしてるんだ。工務店紹介してやるなんて、適当に就職させてそれでいいと思っているんだ。」
「そんなこと…ないと思うけど…。」
「そうなんだ。そうに決まってる。別にいいんだ、そんなことは。」
「そうか…。」
「俺は東京に行って、成功してやる。」
「で、いったい何をやるつもりなんだよ?」
「別になんだっていいんだ、とにかく仕事で成功する!東京に行けば仕事なんて何だってあるだろ?」
「そうか…。俺も…、東京…、行こうかな?」
「え!? ホントか?」
「考えている…」
「そうか!じゃぁ、一緒に東京行こうぜ!実は東京は家賃が高いって聞いてたから心配してたんだ。一緒に住もうぜ。どこがいいかな?渋谷かな?新宿かな?」
「親父さん、大丈夫なのか?これ、来週提出だぜ?」
「そんなもん…。適当に出しちまうよ。それより、早く就職先、見つけなきゃな。お前、どうだったんだよ?東京に行くなんて、親父の採用試験ダメだったのか?」
「ん?まぁ…。」
「そうか…。まぁ、気にすんな。どうせ、親父の会社なんか入ったって先がないんだからよ。それより、東京で成功してやるんだよ、親父を見返すんだよ。」
「…。」
** 【9月30日記事の転載】 **
2012年10月16日火曜日
ストーリー S-06-02 ~アニメを作ろう!
「まずは、『笛吹琴未』というものを商品を分析してどうやって売るかを考えないとね。」
「え?私、売られちゃうの?」
「何、言ってるのよ。就職ってのは、自分をどうやって相手に売り込むかが勝負なのよ。」
「そうなの?」
「そうよ。たくさんの応募者の中から、こいつを採用したらメリットがあるなって思ってもらえなければだめなのよ。」
「うん。」
「あんたが、デザートにパンナコッタにしようか、ミルフィーユにしようか、迷っているのと基本は同じよ。」
「その選択肢、おかしいよ。私は、パンナコッタかプリンで迷うことはあるけど、ミルフィーユが食べたい時って、もう絶対ミルフィーユだから…。」
「琴未…。その着眼点から根本的に改善しないと、就職なんておぼつかないわね…。」
「琴未は、一体全体何が『売り』だと思ってるの、自分のこと?」
「えー、別に売りなんてないよ。売ろうと思ったことないし…。」
「だから、人生初の売りの時が今なんでしょうが!『人生初売り』よ!」
「初売りかぁ…。自分のこと、よくわかんないなぁ。国分寺はどう思う?」
「そうね…。友達としては、あなたのそんなとぼけたところは、とっても好きなところよ、
生きる勇気を私に与えるくれるとか…。でも就職となったら話は別ね。何があるだろう…」
「え~。国分寺、そこ、即答じゃないわけ?しかも、何よ『生きる勇気』って?」
「そんな細かいこと気にしないで。そうそう、あなた、やっぱりコツコツ何かに集中するときってスゴイよね?脇目も振らずというか、すごい集中力発揮するみたい。」
「そうかなぁ。」
「そう、スゴイ。それと人が思いもつかない発想を持ってるわね、良いか悪いかは微妙な気もするけど…。」
「褒めてるか微妙じゃない。」
「こうやって、とにかく、琴未のことをまずはどんどん挙げていくの。そして、何をアピールするべきか、弱点があるなら、どうやってそれを補えるかなんてことも考えていくの。」
「ふ~ん。そんなに私、いろんな面があるのかな?」
「ひねり出すのよ。便秘でも出たとき、すっごいすっきりするでしょ!早くすっきりさせるのよ。」
「わ!きったない例え…。」
「とにかく、明日までに紙に書いてきなさい、自分のこと、思いつく限り。」
「えー!明日までにー!」
「そうよ。ケーキセットなんだからサービスはここまでよ!」
「国分寺ぃ」
** 【9月29日記事の転載】 **
ストーリー S-06-01 ~アニメを作ろう!
「やっぱり、『ぽむ』のケーキ、幾つでもいけちゃうよねぇ。」
「国分寺、この前、私が『ぽむ』に誘ったとき、『そのうち、食べるチャンスがくるから』って断ったの、このことね?」
「なんのこと?それより、作戦会議よ!」
「もう…。」
「で、あんた旅行会社のこと、何を知ってるの?」
「添乗員みたいに表に出る仕事ばかりじゃなくて、ツアーを企画したり、パンフレット作ったり、そう言うこととか…。」
「それ、こないだ私が言ったこと、そのままじゃない!」
「そうよ!」
「ナニ胸張って言ってんのよ…。」
「どうすればいい?」
「まあ、ケーキ分くらいは働かないとね。」
「そんなこと言わないで、どーんと大船に乗らせてよ。」
「あんた、豪華客船にはそれなりの料金払わないと乗せて貰えないのよ。旅行会社に行ったらよく分かるわ。」
「国分寺ぃ~…」
「冗談よ。私に任せといて。」
「私…」
「ん?」
「国分寺に骨の髄までしゃぶられちゃうのかしら?」
「心配しないで。まぁ、ケーキ食べてよ。」
「…。」
** 【9月28日記事の転載】 **
2012年10月15日月曜日
ストーリー S-05-05 ~アニメを作ろう!
「ウチの社員たちはみんな、自分のフィールドでそれぞれの技術を磨いてきた。そして、ここでその力を発揮してくれている。ただ、ここは最前線の戦場みたいなもんだ。今口くんにはまだ早い。今の君に適した職場がある。そこで自分の爪を研いで欲しい…。」
「戦場…、ですか…。」
「そうだ。怪我をしても、野戦病院すらない最前線だ。今口くん、東京へ行ってみないか?」
「え?東京に?」
「東京でとにかくもまれてくるんだ。その時にもし最前線で闘ってみたいと言うのなら、喜んで迎える。どうだい?」
「ちょっと…、考えさせて欲しいです。」
「そう言うと思ったよ。よく考えてみるといい。東京には知り合いの会社がある。今口くんさえ良ければ、紹介してあげられる。私がしてきたのと同じように、今口くんにもチャレンジして欲しいとは思うが、決めるのは君だ。必要なら私からご両親に話をつけてあげてもいい。だから、そのことは心配するな。全て自分の気持ち次第だと思って決めて欲しい…。」
「わかりました。よく考えてみます。」
「そうか。」
「社長、そこまで俺のことを考えてくれて嬉しいです。社長の気持ちに応えられるようによく考えます。」
「ウチの会社を助けてくれて、しかもウチの会社を好きだと言ってくれた今口くんの気持ちに応えたかっただけだよ。チャンスは自分の行動が引き寄せるもんだ。」
「ありがとうございます。」
「うん…。」
** 【9月28日記事の転載】 **
ストーリー S-05-04 ~アニメを作ろう!
「君の仕事ぶりを見させてもらって感心したよ。与えられた以上のことをやる姿勢、ウチの社員たちも誉めていたよ。」
「ホントですか?」
「ああ。中には私に採用を具申してくる者もいる。情けないはなしだが私は翔馬も君ぐらい仕事に興味を持って取り組んでくれたらと思っている。」
「そんな…。」
「今日の君のプレゼンを聞かせてもらって改めて思った。君はこの仕事が好きだな…。そしてその為に努力を惜しまない。きっと将来いい仕事がでくる可能性を持っている。何でだと思う?」
「それは…、とにかく毎日一生懸命やってるつもりです。」
「もちろん、それはわかっている。それはね、君に強い想いがあるからだ。自分の会社を立ち上げて思う存分やってみたい。そして、それを成し遂げるのに、お客さんに喜んでもらうことが何より大切だということを理解している。君の若さでここまで気配りの効いたツアーを考えられるのは素晴らしい。私は、人を見る目はあるつもりだ。厳しい業界だ。ウチの会社は精鋭を集めてきた自負もある。奴らも私の期待に応えてくれている。」
「…。」
** 【9月28日記事の転載】 **
ストーリー S-05-03 ~アニメを作ろう!
「多分、翔馬から聞いてると思うが、私はアイツに旅行の仕事について否定的な言い方をしている。」
「はい、少しだけその話は聞いています。でも俺は」
「わかってるよ。そう焦らないで聞いてくれ。」
「私が息子に伝えていることは決して本意ではないんだ。」
「俺、社長がこの仕事を誇りに思っているのを感じます。それに、社員の人たちもそんな社長の気持ちに応えたいって…。」
「そうか…。そう言ってくれるのはとても嬉しいよ。」
「何故、私が翔馬にそんな風にしているかわかるかい?」
「そ、それは…。」
「私は、できることなら跡を継いで欲しいと思っている。親心ってやつかな…。ただ、アイツはこの仕事を理解しようとしないし、寧ろ馬鹿にしている。少しでも興味を持ってもらえればと君と同じように手伝いの真似事をさせているが身を入れて働こうともしない。私が説得して感じてもらうもんじゃないって思ってる。仕事ってそんなに甘いもんじゃない。アイツをウチで働かせたりしたら、きっとダメな奴になってしまう。甘えが出るからな。好きな仕事をまだ見つけられないってのはわかってる。それは私の若い頃だってそうだった。だから、アイツには若いうちに仕事ときちんと向き合うきっかけを与えられたらと。これも親心だな。親ばかってやつかもしれない。知り合いに厳しく仕込んでくれそうな社長がいるから頼んでいるんだが、アイツにその話をしたら、すっかり、怒ってしまってな…。」
「…。」
「すまんな。回りくどい話をして。今口くんの就職の話だったよな。私は、こう考えている…」
** 【9月28日記事の転載】 **
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